2025.9.27 

【結婚式ムービー自作の完全ガイド】結婚式エンドロールムービーの自作上級編

結婚式準備として結婚式エンドロール用にロケーションで前撮り撮影を行っているプレ花嫁と新郎。新郎新婦がロマンチックに抱き合う写真。

結婚式の3大ムービーのひとつ、エンドロールムービーは人気も高くムービーの自作にチャレンジする人も多くいます。自作はDIYを楽しみながらコストを抑えられる事が最大の魅力です。長尺で構成が多いプロフィールムービーより難易度が下がるためDIY初心者向けのムービーとなりますが、始める前は「素人感満載のムービーになのるのでは?」と不安を感じる人も多いと思います。

熱意があれば「コツ」がわかりクオリティは少しづつ高まります。デザイナーは特殊な才能を持っているのではなく「コツ」を把握し活用しているからです。

そのため、今回は「エンドロールの自作」についての解説ガイドとプロに近づく「押さえるべきポイント」をまとめてみました。自作を控えている方はぜひチェックしてみてください♡

エンドロールの構成 (写真タイプ)

結婚式ムービー用に結婚披露宴で前撮り撮影を行っているプレ花嫁と新郎。入場のシーンで二人は手をつなぎ笑顔で写真を撮っています。

「写真タイプのエンドロール」は、写真を用いた映画クレジットタイプのムービーです。写真にゲスト名とメッセージを添えるものが一般的です。撮って出し(動画タイプ)と比べ「ゲストとの距離が近い」「コスト重視」「安心の事前準備」などの特徴を持っているのが写真タイプのエンドロールです。一般的なムービー構成は次のようになります。

《 エンドロールの基本構成 》
1、タイトル・導入部
2、郎新パート
3、新婦パート
4、エンディング

●押さえるべきポイント
①まずは編集ソフトを触ってみてどのような動きやデザインができるか確認しましょう。
②次に、デザイナーの仕事の一部でもあるリファレンス(参考資料)を活用します。要は作成前のアイデアを集め設計図を作成する事です。
③編集ソフトを触った後でできる事・できない事を把握した設計図をもとにDIYを開始します。

◇関連リンク:結婚式エンドロールを詳しく解説
◇関連リンク:自作の初級編 (PC・編集ソフト・音楽)
◇関連リンク:自作の中級編 (画面サイズ・フォント・DVD)

ムービーの長さ、写真と音楽

結婚式エンドロール用に結婚披露宴で前撮り撮影を行っているプレ花嫁。花束を受け取り幸福そうに微笑んでいて、祝祭的で温かい雰囲気が漂っています。

「エンドロールの一般的な長さは4分~6分程度です」
平均的に5分程度の長さになりますが、実際には選定されたBGM1曲に合わせるようにスライドショーを調整して作られる事が一般的です。イベント的には、新郎の謝辞➡ご両家退場後に上映される流れとなります。そのため粛然とした雰囲気の「お開き」モードなので、長すぎると間延びします。

「写真枚数は25枚程度が目安です」
新郎新婦の写真枚数をバランスよく使用しましょう。前撮り撮影をしている場合は、導入部のタイトルやエンディング場面に活用しましょう。

「音楽の曲数は1曲」
曲を途中で切り替えると不自然になることが多いので、基本は1曲のフル再生が望ましい。タイトル部分は別のBGMを使用し調整することも可能です。著作権フリー楽曲以外を使用する場合、著作権をクリアにする必要がありますので、式場や制作会社を通じてISUM(アイサム)登録曲を利用しましょう(個人申請は受け付けていない)。
◇関連リンク:自作の初級編 (音楽)

●押さえるべきポイント
写真の明るさや色味を軽く補正しましょう。最初に個別に1枚1枚調整を行い、最後に全体の統一感を意識して微調整しましょう。

ムービー全体の雰囲気を変える音楽。そのため、ムービーの完成度に大きく影響します。ライセンスをクリアした楽曲を何曲かあらかじめ選曲しておきましょう。

写真の切り替え時に音楽のタイミングを合わせましょう。ムービーの完成度がワンランクアップします♡

コメントの文字数、表示時間

結婚式ムービー用にスタジオで前撮り撮影を行っているプレ花嫁と新郎。たくさんの花に囲まれている心温まる新郎新婦の風景。

「写真の表示時間は7~10秒が目安」
「コメントの文字数は最大30文字」
「横書きで1行20文字」

コメントは長すぎると読み切れないので、20〜30文字程度を目安にしましょう。文字の大きさは、スマホでは大きく見えますが、当日はプロジェクターで映写されるため、後方の卓のゲストにも配慮する必要があります。実際、文字が小さすぎて読めなかったなど、自作した卒婚さんの口コミも多く見られます。

●押さえるべきポイント
写真をズームイン(ズームアウト)させて写真をすこし動かしましょう。枠を固定(マスク)する必要がありますが7秒の間に5~10%程度ズームすることで単調になりがちなスライドショーにメリハリがつきます。

写真と文字を重ねると文字が読みにい状態になります。対処法としては3つあります。①文字の下に白い枠(黒)を入れる、②文字に縁取りをいれる、③文字にシャドー(影)をいれる。最初の①から順に効果が高くなりますが、デザインへの影響も強くなります。プロが好んで使うのが①③です。調整方法としては、①枠の色を薄める。③デフォルトで使用すると強く・重くなるので、シャドーを大きくぼかし透明度で調整し背景と馴染ませます。

コメントの順番

結婚式準備に結婚披露宴で前撮り撮影を行っているプレ花嫁と新郎。二人は愛情を込めて微笑んでいる写真。

「新郎ゲスト → 新婦ゲストの順に構成します」
「ゲストの表記順は次のようになります」
1、主賓
2、職場関係者 (上司、先輩、同僚)
3、友人 (親友、大学、高校・・・)
4、親族 (親戚、兄弟姉妹、両親)

●押さえるべきポイント
2024年の平均ゲスト人数は52人となります。時間的にコメント数は25個程度となってしまいますので、ゲスト人数が多い場合は一部のゲストをグループ化する必要があります。

例:職場の同僚を1グループにしてコメントを添える
畑中 雅美 様
永井 麻衣子 様
足立 奈美 様
最高のチームに配属され 毎日楽しく仕事ができています

1項:タイトル・導入部

結婚式ムービー用にスタジオで前撮り撮影を行っているプレ花嫁と新郎。大きなだあの前で新郎新婦が手をつなぎ笑顔で写真を撮っています。

写真:1~2枚(新郎新婦の2ショット、前撮り写真)
タイトル:Wedding Endroll. Thank you. Special Thanks.
メッセージ:本日は結婚式にご出席いただき 厚く御礼申し上げます
副題:名前、日付け

上映のはじまりにあたり、今日の結婚式の余韻を映像として締めくくるスタートを飾ります。オープニングムービーなどに比べ、タイトルやメッセージなどは短くシンプルにして、すんなり本編に進行させるムービーが一般的です。

●メッセージ例文
・本日はご多用の中 お越しくださり誠にありがとうございます
・感謝の想いを込めた映像を どうぞご覧ください
・To Our Precious Guests (大切なゲストの皆様へ)
・Thank you for joining us on this special day.(特別な日にご列席くださりありがとうございます)
・2025年11月22日 ○○ & ○○

◇関連リンク:そのまま使えるコメント例文集

2項:郎新パートとコメント例文

結婚式演出用にロケーションで前撮り撮影を行っているプレ花嫁と新郎。新郎新婦がにこやかに話している様子。

写真:11枚程度
構成:主賓 | 職場関係者 | 友人 | 親族

ゲストや新郎新婦の写真を挿入しながら進行させましょう。一人ひとりへの想いを代弁する時間となります。新郎が直接ゲストへ向けた言葉を届けることで、映像に温かみと個性が生まれます。

●コメント例文
・言葉で励ましてくれた母 いつも味方でいてくれた父
・家族が増えたと喜んでくれた頼もしい兄
・親戚の皆さんに会うと元気が出ます!
・〇〇さんスピーチありがとう ぜひ新居にも遊びに来てね
・10代のあの頃は楽しかったね
・快くご祝辞をお受けくださり 本当に心強かったです
・これからも変わらぬご指導のほどお願い申し上げます
・〇〇課長の元で仕事のやりがいを感じるようになりました
・いつも楽しく働けるのは同僚のおかげ!

◇関連リンク:そのまま使えるコメント例文集

3項:新婦パートとコメント例文

結婚式ムービー用にスタジオで前撮り撮影を行っているプレ花嫁。花に囲まれブーケを持った笑顔の花嫁の写真。

写真:11枚程度
構成:主賓 | 職場関係者 | 友人 | 親族

こちらも新郎同様の構成パートとなり、結婚式に参列してくださった方々の存在を映像に刻み、特別な思い出として残します。一人ひとりの名前をスクリーンに映すことで、「自分も大切にされている」とゲストが実感できます。

●コメント例文
・二人の子供に生まれて 本当に幸せでした
・お姉ちゃん・〇〇さんの温かい家庭が目標だよ
・おじいちゃんおばあちゃん 幸せになるね
・学生時代からの仲間のスピーチ 本当に嬉しい!
・来月は〇〇の結婚式だね 盛り上げようね♡
・ご多用の中 お祝いのお言葉をいただき本当に嬉しく思います
・異動の際にいただいた手紙が心に残っています
・〇〇さんに支えられながら 努力した新人時代
・週二の飲み会で絆を深めた 同期たち!

4項:エンディング

結婚式ムービー用にロケーションで前撮り撮影を行っている和装姿のプレ花嫁と新郎。海辺を歩きながら二人は愛情を込めて微笑んでいる写真。

写真:1~2枚(新郎新婦の2ショット、前撮り写真)
タイトル:We will treasure today forever.(今日という日を永遠に大切にします)
メッセージ:本日のご出席 心より御礼申し上げます
副題:名前、日付け

最後のメッセージで、ゲストに改めて感謝を伝え、温かい余韻を残しましょう。明るくポジティブな写真にメッセージを添えることで、感動や楽しさを心に刻んでお開きへとつなぎます。

●メッセージ例文
・多くの方に支えられ この良き日を迎えることができました
・皆様のおかげで素晴らしい一日となりました
・これからは二人で手を取り合い 笑顔あふれる家庭を築いていきます
・Together, let’s create more happy memories.(これからも幸せな思い出を作りましょう)
・2025年11月22日 ○○ & ○○

◇関連リンク:そのまま使えるコメント例文集

 

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